LIVE!! 輸液プラクシス 3つのRで現場に実装 輸液ど真ん中!!!

[著者名]山中克郎゠序 柴﨑俊一゠著 L!NEN゠イラスト

[書籍名]LIVE!! 輸液プラクシス 3つのRで現場に実装 輸液ど真ん中!!!

[体裁]A5判 並製 400頁

[定価]5,280円(4,800円+税)

[発行日]2024年11月29日

[ISBN]978-4-911284-02-5

[Cコード]3047

[在庫情報]準備中

内容紹介

卒後2~3年目の医師&診療看護師に捧ぐ――ありそうでなかった“ちょうどいい”輸液入門。

 2017年、ひたちなか総合病院に赴任後、颯然一人で救急・総合内科を創設するなど、茨城イチ愛の溢れる診療を掲げ日々奮闘する医療界の墨子こと柴﨑俊一医師待望の単著が堂々の開板。若き俊英が最前線の現場で培った知識と技術、経験を惜しみなく披瀝する、医学を学ぶ学生から若手医師、そして輸液に関わる看護師をはじめとしたコメディカルのための学びに溢れる水際立つ好著と言えます。
 現場で学びつつある医師や看護師を想定しつつも、更なる学びのスプリングボードとして、易しく深く新しく、輸液のための/からの活きた(ライブな)知見を満載。あるいは臨場感(ライブ)に富んだ読むOJTとして、あるいは勉強会や独習のための資料として、個人の能力だけでなく、チーム全体の診療力向上に一役買うのは間違いなし。「民間医局コネクト」で大人気のコンテンツを改訂増補した白熱するライブの書。以て記銘すべし。

目次

序   山中克郎
略語一覧
本書のターゲット
Basic 1 こっそり読んでいる医大生・卒後1年目研修医向け 輸液の準備から滴下まで
Case 1 当直 当直デビュー!! 肺炎っぽい人、まず見といてー。
コラム 市中肺炎のエンピリックセラピーにアジスロマイシンを足すか?
Basic 2 輸液の適応〝3R〟
Case 2 病棟 病棟管理デビュー!! とりあえず、点滴出しといて。
コラム 急性アルコール中毒患者への輸液でアルコールをwash outという迷信
Basic 3 リアルワールドの輸液オーダーに必要な知識・技術を俯瞰する
Case 3 病棟 肺炎患者さんを任された!! この患者さんの担当は今日から先生に。
コラム 薬の配合変化他の頻出パターンも知っておこう
Case 4 病棟 糖尿病患者さんを任された!! 輸液とインスリンの管理はどうする?
コラム 患者さんを早くに退院にもっていくコツ
Case 5 病棟 一般成人とフレイル高齢者はどうやら違う?! フレイルの高齢者は落とし所が大事。
コラム 静脈栄養製剤と血流感染症
Case 6 当直 ひどい嘔吐下痢による脱水の初期対応を任された!! 血液データ、こじれてそうだなぁ。
コラム 心不全・肝硬変で代謝性アルカローシス、生食入れられないよね?!
Case 7 当直 心不全疑いの対応を任された!! たぶん、心不全だ。
コラム 循環動態の概要を把握するエコーにチャレンジ!!
Case 8 当直 ショックの対応を任された!! どんな準備をして待っておく?
コラム 身体所見から〝静脈瘤出血らしさ〟を見積もる
Case 9 病棟 胆管炎での敗血症性ショックの入院担当に!! 今日の輸液戦略を一緒に考えよう!!
コラム VExUSって何?
コラム 〝輸液反応性あり〟≠〝有効循環血漿量低下〟
Case 10 病棟 胆管炎での敗血症性ショックの入院担当、その後…… 少し利尿かけてみたら?
コラム ラシックス®は〝last six hours〟利尿薬の大事なエッセンスを深堀り
Case 11 病棟 初期治療を任された!! 糖尿病性ケトアシドーシス(DKA)だ。
コラム 〝エコーでのIVC径評価〟の誤解あれこれ
Case 12 当直 低カリウム血症の対応を任された!! 重度の低カリウム血症だ。
Case 13 当直 低ナトリウム血症の対応を任された!! 重度の低ナトリウム血症だ。
コラム 抗利尿ホルモン(ADH)と低ナトリウム血症の関係
Case 14 病棟 入院後の低ナトリウム血症の対応!! 低ナトリウム血症、過剰補正になりそうだ。
コラム 尿比重と尿浸透圧の関係
Case 15 病棟 終末期の輸液を任された!! 終末期の輸液、どうやってケアしよう。
TroubleShooting 1 ルート刺入部付近が赤く腫れています。
TroubleShooting 2 血液ガスで乳酸が下がり止まっていますが、何かします?
さいごに 輸液もどんどんエビデンスがアップデートされている
索引
著者略歴

著者情報

山中 克郎(やまなか・かつお)

諏訪中央病院総合診療科
 1959年、三重県生まれ。1985年、名古屋大学医学部卒業、名古屋掖済会病院研修医、1989年、Virginia Mason Institute研究員、1995年、名城病院内科、国立名古屋病院血液内科、1999年、カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)一般内科、2000年、名古屋医療センター総合診療科、藤田保健衛生大学一般内科/救急総合診療部、2010年、藤田保健衛生大学救急総合内科教授、2014年、諏訪中央病院総合診療科院長補佐、2019年、福島県立医科大学会津医療センター総合内科教授を経て、2024年より現職。
 主な著作に『医学生からの診断推論―今日もホームランかっとばそうぜ』(羊土社、2016年)、『八ヶ岳診療日記』(日経BP社、2018年)のほか、『こんなときオスラー―『平静の心』を求めて』(共著、医学書院、2019年)、『すぐ・よく・わかる急性腹症のトリセツ』(共著、2020年、医学書院)、『若手医師のあなたへ―診断力爆アゲ症例集』(監修、日本医事新報社、2022年)、『教えて!専門医の先生 疾患軌道図で学ぶ継続外来―悩みドコロを聞いておきました』(共編、2024年、南江堂)など多数。
 Instagram:@yamanaka_katsuo

柴﨑 俊一(しばざき・しゅんいち)

ひたちなか総合病院救急総合内科主任医長+救急センター長
 1985年、埼玉県生まれ。2010年、筑波大学医学専門学群医学類卒業、諏訪中央病院にて初期研修、2012年、諏訪中央病院内科研修医、名古屋第二赤十字病院腎臓内科(国内留学)、諏訪中央病院腎臓・糖尿病内科/総合内科を経て、2017年、ひたちなか総合病院、2023年より現職。特に、「茨城1愛ある診療を」をビジョンに掲げ、若手がワイワイ集まる環境づくりを目指している。
 これまでに雑誌『総合診療』(医学書院)での特集「日本一マジメなおしっこドリル」(企画、2018年11月)、「Q&Aで深める「むくみ」診療」(企画、2021年11月)のほか、雑誌『レジデントノート』(羊土社)での特集「輸液ルネサンス~維持・補正・蘇生の3Rでシンプルに身につく輸液のキホン&臨床実践」(編集、2022年5月)などの企画・編集を務めている。
 X(旧Twitter):@sn1shibazaki

L!NEN(りねん)

本書のイラストを担当。

掲載情報

■本書の基となったコンテンツ
 ▶民間医局コネクト https://connect.doctor-agent.com/article/column413/

おすすめの書籍

同じ分類の書籍

タイトルとURLをコピーしました